Tsunashima Blog
この記、なんの記、気になる記

人生に失敗はない。あるとすれば、失敗を恐れて、挑戦しないこと。
だからこのブログは、成功談というよりも、失敗談になるハズ・・・

東京2020オリンピック・パラリンピック物語 戸惑い編01

カオス化した組織委員会

いよいよ大会組織委員会の職員として初出勤する日がやってきました。指定通り、晴海トリトンスクエアのオフィスに行くと、予定では人事部が入社オリエンテーションをやることになっていたのですが、新型コロナウィルス感染症のリスク対策として、急遽中止になってしまいました。まあそれは仕方がないとして、本当に何もなく、代わりに説明資料が渡されるとか、少人数で説明会が行われてもよさそうなもんですが、単にPCを渡されて所属することになった部署のオフィスを教えられただけでした。案の定、所属部門にはオリエンテーションが中止になったことが共有されておらず、自分の席もわからず、フロアをうろちょろしていたところ、恐らく同じチームだろうという担当者とめぐり合い、どこか空いている席がないか探しました。その時点ではリモートワーク制度は導入されていなかったのですが、所々空席が目立ち、人手不足感が漂っていました。ある机の上に文房具が散乱しており、誰かの席だろうと思われる雰囲気の席も、担当者曰く「あ、ここは先週までXXさんが使っていたんだけど、突然来なくなっちゃったんですよねぇ」と、あっけらかんと言います。彼は入社して2週間で辞めちゃったらしく、それにしても文房具ぐらい片づけてからやめればいいものを、まるで夜逃げのような感じでした。自分の席もはっきりしないまま、適当にPCのセットアップをやっていると、最近入ったばかりだという同僚が声をかけてくれて、混乱状態の原因が分かってきました。どうも当初予定していた採用が進んでいないことと、無理やり採用した人が嫌になって次々と辞めてしまったり、特定の部署だけではなく、多くの部署で問題が頻発しているようでした。

入社間もないある日、同じチームの担当者同士が突然口論を始めました。ブラジル人の担当者に向かって日本人の担当者が厭味ったらしく「英語じゃなくて日本語を話せよっ!」と怒鳴っています。ブラジル人も日本語を話せるのですが、意固地になって英語で反論します。なんとなくフロア全体に見せつけたかったようなわざとらしい口論でした。明らかに日本人が言いがかりというか難癖をつけたような話題だったので、時間をおいてブラジル人に「気にすんなよ」と声をかけに行ったところ、「こんなつまらないことで組織委員会を辞めたくない」と弱々しい声で本音を漏らしました。ほどなくして日本人は誰にも挨拶もせずに出向元の都庁に帰任していきました。

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